■圧縮空気中の一般細菌についてのテスト■
 1,内 容
圧縮空気中に含まれる一般細菌について、どこにその細菌が存在しているのかを確認する。
 2,検査方法
まず、コンプレッサタンクに溜まったドレン水と、ウェルエアーを通過した圧縮空気(液化したものを取り除いたエアー)が通った水とで細菌の数を比較した。
  • A 購入後1か月のコンプレッサタンクの中のドレン水を採取し、その中の一般細菌数を調べた。
  • B Aの条件で、購入後10年めのコンプレッサタンクの中のドレン水を調べた。
  • C ウェルエアーを通過した圧縮空気(水滴のない空気)の中の一般細菌数を調べた。下図のように、ウェルエアーの後に水を入れたバブリング容器を設置し、ウェルエアーからの圧縮空気をバブリングさせ、その水を調べた。 
    

    *バブリング容器は殺菌しており、バブリング用の水は純水を使用。バブリングの時間は1時間30分。
 3,結 果
A ドレン水の一般細菌数(購入後1か月)   4000/ml (実施:平成5年10月4日)
B ドレン水の一般細菌数(購入後10年)  39000/ml (実施:平成5年9月22日)
C ウェルエアー後の容器内の一般細菌数       5/ml (実施:平成5年10月22日)
 4,考 察

ウェルエアーを通過したエアーは、水滴のないエアーである。
上記の結果を見ると、コンプレッサでつくられる圧縮空気中の一般細菌は、エアーの中を飛んでいるのではなく、
コンプレッサタンクの中に溜まるドレン水に多く含まれているものであることが推察できる。
1,ゆえに、このドレン水を除去することにより、細菌も除去される。
2,除菌フィルタを使用するときは、前処理としてドレン水を除去することが前提となることがわかる。
3,ただし、ウェルエアーは圧縮空気中に飛散する細菌を除去するものではない。

以 上